
⬆︎ 2022年に片山虎之介が発表した表現としてのそば「ゴッホの二八そば」。アートなそばの代表作として、高く評価され、テレビ番組などでも紹介されています。器は、この写真のお皿が正式のものです。世界的に著名な陶芸家、山田 和さんがこのそばに惚れ込み、「ゴッホの二八そば」にふさわしい器を作って下さいました。「赫釉織部蕎麦皿」(かくゆうおりべそばざら)と命名したお皿で提供しますので、器の魅力も堪能なさってください。このそばを食べられるお店は、「ゴッホの二八そば」と検索して、探してください。
Soba as Art / Toranosuke Katayama
日本蕎麦保存会の片山虎之介です。
そばを打つということは、私にとって、料理というよりは、自己表現の作品を生み出す創作活動だと感じています。
美味しくて、見た目も美しく、サプライズのあるアートなそばという作品を創って、みなさんに楽しんでいただく。それが私のそばを使った創作活動です。
2027年3月には、世界で初めての、そばの芸術祭『越前そばビエンナーレ』を開催します。
3月13日から20日にかけて、福井県で本番のビエンナーレを開催しますが、その直前、3月3日には、東京で一日だけのプレイベントを行います。
福井と東京でみなさんに、アートとしてのそばに出会っていただき、ご自分でアートなそばという作品を創り出す体験をしていただきたいのです。
そのために、『越前そばビエンナーレ』の開催期間中、福井県内に、みなさんにそばを打っていただく場「アトリエ」をご用意します。
料理のそばを作るだけの「調理場」ではなく、自己表現のアートを創造するためのスペースなので、「アトリエ」と名付けました。
2027年3月以降、そばは、アートに進化します。
その衝撃的な現場を、私と一緒に体験してください。
⬇︎百年以上前に作られた器に、福井の十割そばを合わせました。こういうそば、あなたも打てます。アトリエで挑戦してください。

【 「アートなそば」とは何でしょう 】
「アートなそば」とは、一言でいうと、「美味しさと見た目の美しさで、食べる人を幸せにしてくれるそば」のことだと、ご理解ください。
そばの味と香りが、しっかりあるのは当然で、口中を滑る食感も素晴らしく、麺の姿、見た目や、器、そして盛り付けにも、作った人の個性が感じられるそばです。
特に重要なのは、麺です。食べたときに、美味しいだけではなくて、「今まで、こんなそばは、食べたことがないぞ」、と思わせてくれるようなそばが理想です。
そして、麺と汁と、見た目の感じのバランスが取れていることも大切。それぞれにチグハグな組み合わせだと、アートと呼ぶのは難しくなりますね。全体で、明確な一つの方向性を示していると、説得力が増します。
最も避けたいのは、他人のモノマネです。これは論外です。これほど恥ずかしいことは、ありません。たとえ完成度は低くても、作った人ならではの個性が表現されているところに、価値があるのです。
そういう意味では、麺が太くても、ぶつぶつ切れていても構いません。
私は、いつも言うのですが、そばは切れるものです。切れるからそばなのであって、引っ張っても切れないような麺は、グルテンの麺でしょう。これは、そばではなくて、小麦粉の麺だということになります。
切れるところに、そばの本当の美味しさがあります。そこを理解できないと、本物のそばは打てません。
しかし、小麦粉を入れてはいけないと言っているわけではありません。小麦粉は使い方次第で、そばの美味しさを助けてくれることもあります。
私が2022年に発表した「アートなそば」は、「ゴッホの二八そば」です。このそばは、おかげさまで大人気で、これを提供しているお店には、連日、予約の電話が入って、予約が取りにくい状態になっています。完全予約制の店ですが、興味のある方は、「ゴッホの二八そば」と検索して、ご覧ください。
ここまで読んで、そばを打ったことのない方は、「とても私が参加できるような場ではない」と思った方もいらっしゃるでしょう。
ご心配、いりません。
初めての方は、アトリエに立っているだけで、合格です。参加してくださったことで、そば打ち名人の階段に、片足をかけたわけですから、誇りを持って、そばを打ってください。
片山がお教えする打ち方で打てば、最初から、美味しい十割そばを打つことができます。もしも、あなたが、うまく打てなかったとしたら、それは私の責任です。
でも、私が謝ることはないでしょう。初めての人も、立派な十割そばが打ててしまうのですから。ぜひ、前向きに挑戦してください。
十割そばが打てる人、とても魅力的です。
この技術を習っておけば、いつかきっと、いいことがあります。
⬇︎ 『越前そばビエンナーレ』に合わせて、2026年に片山が発表したアートなそば、「蛸唐草(たこからくさ)の十割そば」。美味しいです。

【 汁は二輪の片輪です 】
アートなそばにとって、汁の大切さは、改めて言うまでもありません。
麺の美味しさを活かすも殺すも、汁次第という一面が、そばにはあります。
麺の美味しさを、上手に引き出してくれる汁になっていたら、それだけで食べる人は感動することでしょう。
汁も、ひとのモノマネは、恥ずかしいことです。自己表現を志すなら、汁の味でも、自分だけの世界を構築してください。
冷たいそばの「辛汁」と、温かいそばの「甘汁」を、使い分けることは、当然です。
なお、「アトリエ」には、片山虎之介がプロデュースしたそばつゆが用意してあります。初めての方も、そばつゆを作ったことのない方も、ひとまず、このそばつゆを使って、チャレンジしてください。
器選びも重要です。器は、そばの衣装ですので、何を合わせるかは、そばの性質によります。一目で、どういうそばなのかがわかる器を選ぶことができたら、お見事と言えるでしょう。
自分だけのそばができたときの喜びは、体験した人でなければわかりません。それはそれは、嬉しいものです。
こんなふうにして、アートなそばを追求したら、絶対に、あなたのそばは美味しくなります。気がつくと、そば打ちも、汁の合わせ方も、器のセンスも、すべてが上達しているはずです。
とにかく、表現行為において、何より大切なのは、オリジナリティーです。このことを、忘れないでください。
みなさんのそばが、格段に美味しくなる、二年後、四年後の『越前そばビエンナーレ』を、私は期待でワクワクしながら待っています。
ビエンナーレ会場の「アトリエ」でお会いしましょう。
ここからそばの新しい時代が始まります。
いつまでも同じことを繰り返しているのではなく、思い切って、体当たりで、アートの扉を開けてください。
そばが好きなあなたなら、絶対、できます。
「アトリエ」で、お待ちしています。
⬇︎『越前ビエンナーレ』開催時期以外のときに、アートなそばを打ちたい方は「そば打ち教室 東京で十割そばを体験」と検索して、同名のサイトをご覧ください。片山が運営する、そば打ち教室です。ここでは特別な打ち方をお教えします。

⬇︎Toranosuke Katayama’s soba-making class, which teaches an artistic approach to the craft, is highly acclaimed.Click here to go to the registration website.

